スキップ、ターン、リセット

スキップ (新潮文庫)ターン (新潮文庫)リセット (新潮文庫)
春ごろから『ターン』を読み、その後『スキップ』を、この前風邪で寝込んでた時に『リセット』を読みました。どれも北村薫の作品で《時と人》シリーズとして有名なものです。僕は所謂、最近の人は本読まないからなぁという言葉が見事に当てはまる位、本を読みません。そんなでも楽しく読めてしまったので、読んでみては?という意味を込めてここに記しておこうと思います。
一番最初に読んだのが『ターン』でした。独特なはじまりだったので最初はかなり戸惑いましたが、主人公が不思議な現象(ターン)に巻き込まれてからは、続きが気になって一気に読んでしまいました。『スキップ』も『リセット』も、時に関する不思議な現象が起こります。この、主人公が不思議な現象に巻き込まれるところが読んでてゾクゾクっとするところで、はやくそのゾクゾクを味わいたいが為にページをめくっていくという状態でした。《時と人》の《時》の部分はちょっと怖いのに、《人》の部分では優しさとか愛を感じ、穏やかな気持ちにさせてくれるのも読んでいて非常に面白いところでした。
世にも奇妙な物語みたいな話が好きな人は読んでみるといいかも。続き物ではないのでどれから読んでも大丈夫です。